作家志望の悪魔(未完) 2/2

二(六月八日) 彼はテトリスに夢中だった。その原因は2つ。1つは、バイト先から合否通達の電話があるはずだからだ。しかし、一向にかかってくる気配はない。 思い返せばその会社には不実極まりないことだらけではやくも不信感を抱き始めていた。面接では無意味に20分ほど待たされ、合否連絡は当初の予定から20日間も遅れ…