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はなみずにっき

はなみずぐらいのブログ    コピーライター/脚本家

【読書感想文】世界の中心で、愛をさけぶ

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新規シナリオの案件で、感動系のストーリーをつくることになった。

でもあんまり得意じゃない。。。

「てことでおいロリコンの山田くん、何か良い作品教えてくれたまえ」
「うるせえなイヤだよ」
「なんでwww」
「自分の感動ポイントが知られるなんて恥ずかしいじゃん。『こいつこんなんで泣くのかキモ』とか思うっしょ」

……なるほど、彼の言うことは一理ある。好みがバレるのはかまわんが、自分が感動して泣いてるところを見られるのは相当恥ずかしい。

 

ということで
「セカチューでも読んどけよこのロリコン野郎」
と言われて出会ったのが本書。
前置き長くてゴメンね。

 

読む前は
「どうせ陳腐な病気系ラブストーリーでしょ」
ぐらいのイメージだった。
実際に読んでる最中も
「過去の思い出にすがってウジウジしやがって」
とか
「フラレたんじゃなくてイチャついてたんだからいいじゃん!」
とか、すごい偏屈な見方をしてた。
「なよなよしてんなオイ!」みたいな、モテない体育会系男子のひがみ全開だよね。

 

と思ったのは、自分も朔太郎(主人公)の思考に近い部分がたくさんあるから。
というより、好きな人と死別する経験を持つ人なら、同じような喪失感を持っているんじゃないのかしら。

 

幸いにも自分の場合は単純にフラレただけなので
「どこかで彼女が幸せに暮らしていればそれで良い」
という考えに至ることができた。
もっとも、自分本位で「彼女のいない人生なんて無意味だ……」と
落ち込んでる時期が結構長かったんだけどね。
さすがに数年経って記憶が美化されて仕事始めてそこそこ忙しくなって、でも人生充実してきたら良い感じに忘れられてる。

 

ということで、こういう失恋経験が大きな成長の糧になるんだろうなと感じた。
ものすごい陳腐な表現で失笑ものだけど(苦)

 

若い内にたくさん恋をした方が良いのは確かに合理的。
なんつーか、30ぐらいになるとそっちのエンジンが弱くなるんだよね。
「恋とか疲れるから女子と会話できるだけでハッピー」みたいな。
あんまり無責任なことは言えないけど、どんな思い出も時が経てば良い意味で忘れるよと。美化されるよと。良いことあるよと。

 

ついでに映画版も観てみた。ダイジェスト版て感じで、気軽に楽しめるね。
大沢たかお&森山未來宮藤官九郎&高橋一生という
そっくり俳優ペアをつかまえたはナイスキャスティングw

 

あと本編関係ないけど、森山くんて運動神経良いんだろうね。
ブランコのシーンとか車を追っかけるシーンとか。
あとこのPVでもかなりアクロバティックなアクションしててかっこいい。

youtu.be

 

心も体もエネルギー有り余っているうちに、
ピュアな恋をしなさいってことだね。


もともと『恋するソクラテス』ていうタイトルを考えていたんだって。で、英訳版では『Socrates in Love』になってるらしい。 


さてさいごに、印象に残ったのはこの部分。 

「ずっと考えているんだ。なぜ人間はあの世とか、天国とかいったものを考え出したのかって」
「なぜだと思う?」
「好きな人が死んだからだよ」
P175