はなみずにっき

はなみずぐらいのブログ    コピーライター/脚本家

ホワイトデーの甘酸っぱい思い出がなかなかつらたん

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↑ここにまっしろの画像があります。……つって、わかんねえか。
白い紙に、白い色鉛筆で、君のこと好きだって書いた。

風とロックREALTIME【magabon】|


てか。

 

さて、バレンタインに対して大して盛り上がってないホワイトデーですが、ちょっとした甘酸っぱい思い出を1つ。


義理チョコを配ってた同僚へ、サプライズお返しをしようという試み。
「普段はめったに話さないクールキャラだけど、そういうとこマメでステキ(はーと)」的な好感を持たれたかったのと同時に「周囲にバレて冷やかされたりしたら彼女がかわいそうだな」という良心がせめぎあった末、匿名でこっそりプレゼントを彼女のデスクに置いておく作戦にした。

 

やると決めてからは意外とドキドキするんだね、こういうの。
好意と呼べるほどの好意はないし、ちょっとした遊び心というかコミュニケーションのつもりだったけど、こんなに心臓バクバクするなら悪い気はしないな……ん、ちょっと待ってまさかこれって……恋?
みたいな妄想もしながら、非日常のアクションを楽しむ。

 

そして見事、周りの誰にも見られることなく、一言メッセージを書いた付箋つきのプレゼントをデスクに置いたわけよ。
「こんなドキドキの経験させてくれて、ありがとうだぜ」とか心の中でほざきながら。

 

で、彼女が出社してきた。
後方に位置する自分の席からこっそり観察。

 

ドキドキ。
彼女「おはようございまーす」
ドキドキ。近くの席の人と挨拶をする。
彼女「はい、そうですね。あはは」
ドキドキ。
そういえば、彼女の笑顔を正面から見たのは飲み会の時ぐらいで、よく思い出せない。
彼女「花粉すっごいですよー」
他愛ない会話を済ませる彼女。
ドキドキ。
僕は仕事をしてるふりしながら、監視を続ける。

 

彼女「……あれ?」
箱を手に取る彼女……気付いた!

 

リアクションはどうだろう。
あいにく後方からは、喜んでいるか嬉しがっているかわからない。
きっと、甘酸っぱい顔をしてるんだろうな。
なんて思った次の瞬間。

 

彼女「え……こわ」

 

そういって箱を開けて中のクッキーを取り出すと、
職場スタッフの共用おかしスペースに並べ出した。
メッセージの付箋つきの箱はきれいに折りたたまれて
ゴミ箱へと消えていった。

 

ホワイトデー、それはバレンタインのお返しをする日。
女性の厚意に対する答えを確定させる日とも言って良い。
なにそれマジで確定申告じゃん。ウケるー。

 

そんなハッピーホワイトデーと思っていたら、
僕と彼女にとっては何もない
まっさらな1日としてすぎていった。