はなみずにっき

はなみずぐらいのブログ    コピーライター/脚本家

公募落ちまくって気付いたこと

世の中にはたくさんの公募があります。

キャッチコピーはもちろん、
川柳やらエッセイやらネーミングやら。

僕は、暇つぶしなんですけど
頭の体操とか気分転換とかを兼ねて
挑戦していた時期があります。

しかしまー、どこにも引っかからない(泣)

 

つまるところ、僕のセンスがないというか
そういう力不足なのも否めません。


ただ、公募落ちまくってようやくわかったのが、
「クライアントが何を求めているか」を
ちゃんと考えなきゃいけないってことです。

 

これ、広告の基本中の基本なんですよね。
広告というより仕事全般とか人間関係全般でも当てはまります。

 

公募について、もちろん、考えてないわけじゃないですよ。
テーマに沿って、めちゃくちゃ頭捻るし
漢字にしようかひらがなにしようか、
「は」より「が」の方がいいかななんてことも深く深ーく悩みます。

 

そういう意味ではしっかり考えてますし、
向こうの要求に沿ってるつもりです。

 

ただ、ただですよ。
大事なのは
「どういうテイストを求めているか」
これに尽きるんです。
ここがほんとに大事なのに
募集要項や先方の掲げるテーマに書いてない場合がほとんど。

落選の原因は、ほぼこれにあるような気がするんですよ。

 

わかりやすさなのか
ユーモアなのか
オリジナリティなのか
インパクトなのか。
このあたりの「テーマ」のちがいで、
アウトプットは大きく変わってきます。

 

例えば、ある施設のネーミング。
僕は公募というと条件反射的に
「オリジナリティ」や「インパクト」、「トレンド」が
求められると思い込んでました。

しかし、クライアントが求めているのは
「わかりやすさ」や「親しみやすさ」がいちばんだったりします。
(特に市町村とか自治体関係の公募はそういうのが多い印象)

 

突飛な言葉やラテン語とかをヒントに持ってきても、
採用されているのは「さくらパーク」とか
めっちゃ平凡なものだったり。

こういうのは「地域性(地域ネタ)」というのも必要とされたりしますね。

 

具体例を見てみましょうか。

www.tomioka-town.jp

 

富岡町という町が、複合商業施設をつくり
その愛称を募集したのです。

 

ここで僕は、なんとなくカッコつけちゃって
「ヒカリエ」とか「キラリナ」みたいな
おしゃれぶった名前を提案してしまいました。

portal.nifty.com

 

こういう記事もあるぐらいですし、
ハイセンスな感じはどうかしらんと思ったわけです。

 

しかし、最終的に決まったのがこちら。

 

www.tomioka-town.jp

 

「さくらモールとみおか」

 

おうふ。。。

もう全然納得いかない。ナニコレ。

 

しかし、この町の雰囲気、つまり
トンマナとしてはこれが正しかったというのが
唯一の答えなわけです。

まあ、行ったこともなく、ほとんど情報もない部外者が
適当におしゃれぶって考えるから
いけないんですよね。


長々とすみません。
ということで、公募のテーマには書かれていない
リアルかつ本音のトンマナを意識すべしということです。

 

まあ、それに気付いて実践したところ
劇的に当たりまくったということもないので、
結局は担当者の好き嫌いだったりするのかもね!

 

また何か対策や方法論ができたら
発表いたします!