はなみずにっき

はなみずぐらいのブログ    コピーライター/脚本家

【映画感想文】タイタニック

f:id:ichihara103:20161205181155p:plain

 

公開当時(1997年)は小学生だったかなあ。
外国の恋愛映画だからぜんぜん興味なくて
そのまま三十路を越えました。

そしていま観たら、超感動。
これはおもしろい。

ストーリー的なまとめは置いといて、気付いたものをざっとまとめときます。

タイタニック号は当時、人間がつくった「史上最大の動く建造物」

・夜の海ってめっちゃこわいな

・同じ国であっても階級のちがいで文化はまるでちがう。
考えようによっては、生活環境でだいぶ文化が変わる。

・ジャック・ドーソンて何か聞いたことあるなと思ったら
ジャック・ドーシー(ツイッター創業者)だった。

・自分に自信を持つこと。自然体であること、
決して腐らず「今を大切に」生きること。
そんな男ってステキ。

・「今を大切に。時計の下で待つ」て書いたメモをこっそり渡す。ステキ。

・絵を書いてる時のジャックの目。チャラそうに見えて真剣な目。そりゃ惚れるわ。ステキ。

・絵だったりタップダンスだったり、まさに芸は身を助ける。

・船頭に立ってローザの腕を支えるあの有名なポーズは見たことがあって、何か不自然だと思ってました。でもあれは彼女を自由にさせるというメタファーだったんですね。鳥みたいな?「空を飛んでるわ!」てセリフだし、その直前に「君は捕らわれた蝶だ」とも言ってるし。

・つばを吐く仕草が伏線になるとは、すごい。

・手錠をハンマーで壊そうとするシーン、超こわかったです。一歩間違えれば(ていうか試し切りではフラフラしちゃって全然狙ったとこにいかないっていう。ヒィ!)、ハンマーで手錠じゃなく手がちょんぎられちゃいそうな……!海水が流れ込む部屋で溺れるか、手を失ってでも逃げるかみたいな決断だったら壮絶ですよ……!

東日本大震災津波の映像を観てる身としては、かなりえげつないものがあるぞ。映像でしか知らないのにあの戦慄。水の恐怖。

・緊急事態の人の行動や本性、狂気や錯乱の描写もリアル。一部はショックな部分もありましたね……。

・そして死を悟った時にも善の行動を取れるって、めちゃ尊いな。

・沈没する時はデッキならまだしも、船内にいると絶望でしかない。まさに逃げ道がない。

・悲鳴悲鳴悲鳴。。。轟音破壊阿鼻叫喚。。。まさに地獄絵図。。。
後半は完全にパニック映画。

・やるべきことをやり尽くして、でも何かせずにいられない時に祈るわけだ。なんか祈る心境が少しわかった気がする。だから何もせずに祈っても意味はない。

・物が倒れて襲ってくるのも恐い。重力の無慈悲というか、物理法則の容赦なさというか。

・終盤の青白い画面は、極限状態そのものの演出。

・沈没する船から何とか脱出して「あっぶねー」と思っても、凍死とか気絶とかしちゃうんだ。。。

・悲しいかなジャックの最期を目の当たりにしちゃう。目の前で大事な人を失うって相当な悲劇。


正直、観る前は「3時間か……」とちょっとめげてて、前半はポヤポヤとしたロマンスのシーンばっかりでうんざりしてました。
それが沈没してからのハラハラときたら、そのギャップがえげつない。

 

いい映画でした。