トイレのドアが開かなかった
ある日の会社での出来事。
トイレに入ったら、出られなくなった。
きっと、外で誰かがふざけてるんだ。
え、ちょっと待って。
「ふざけんなよ、おい!」とかイラついた感じで
怒声をあげたらどうなるだろう。
もし犯人が上司の場合、なんだか気まずいことになる。
かといって、「ちょっとやめてくださいよ〜」みたいなノリにしてみようか。
でも、それだと犯人が後輩だった場合のメンツが立たない。
ううむ、どうしたものか……。
と考えていたら、ドアが開いた。
あっさり。それはもう、白々しく。
実は、トイレのドアノブを引くんじゃなくて
ふつーに押すだけだったというオチ。
なんかもう、一人で恥ずかしくなって
そのまま便器の水に流されてしまいましたとさ。