はなみずにっき

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BUMP OF CHICKENいいじゃん(1/2)【ネタバレ】WILL POLISおもしろい

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前回はバンプ好きになった経緯をすっ飛ばしていたので、ちょっと説明させてください。

 

もともと好きになったのは母親なんです。
僕はといえば、もちろん名前は知ってるし2、3曲は聴いたことあるけど、
いかんせん人が勧めるものを否定したくなるという
クソみたいな思考だったので無条件でバンプのアンチになっていました。


で、ある年の母の誕生日に
プレゼントのネタが尽きてバンプのDVDをあげたんです。
そしたらすごい喜んでくれて。

「超良かったからアンタも見て!感想とかいろいろ聞きたいし、話したいから!」と
視聴&感想提出を義務づけられたのです。

やっべー、感想文とか学生以来の感想文じゃんきっつー
とか思って渋々観たのですが、これがおもしろかったのです。


観たDVDはこちら。

 

www.bumpofchicken.com

 


1枚はライブ映像で、もう1枚は「WILL POLIS」という短編作品です。
CG?アニメーション?よくわからんけど、ゲームにあるようなムービーです。

 

ストーリーとしては、「理想郷を探しながら、本当に大切なものに気付かされて成長する物語」って感じ。

 

いやいや、松坂桃李かっこいいんすよ。
声だけなんですけど。かっこいいんだって。

 

本編のテーマと、バンプの世界観って似てる気がします。
なんというか、陰の肯定を経てたどり着いた陽の肯定というか。
あんまりポジティブポジティブしてるもの(陽)ってなんかうさんくさいじゃないですか。
正義は勝つとか、努力は報われるとか、愛がすべてを解決するとか。

でもそれってザ・フィクションだしご都合主義というか教科書的というか、宗教チックというか。
薄っぺらいメッセージとすっかすかの中身と説教くさいのがちょっと困るのもあったり。

だからといってダークサイドに堕ちるのは簡単です。
誰も救われないストーリーやショッキングな映像やインパクト重視の設定にして
強烈な味付けをするのは誰にでもできるでしょう。

 

でも安易にそうせず、きちんと光射す方へコントロールしてるのが見事でした。

 

無責任で能天気にウェイウェイやってる連中の手頃なハッピー感より、
暗くて友達いなくて人生ハードモードのトラブル環境のなか
それでも人生を肯定的に捉えてポジティブに向き合ってる人の姿は尊い

 

だからこそ、陰を肯定しつつ、乗り越えた末にたどりついた陽というのは
ドラマになるのです。基央くんの思想の源流もそういうとこにあるんじゃないのかな。

 

やべえ、くっそ長くなっちゃったな。
別トラックのミュージックビデオも良かったですよ。蜷川実花コラボ。
蜷川実花かあ、ほええー、めっちゃ甘美ぃ」ってなる。

 

そいや全然関係ないけど、「蜷川実花」って名は体を表わしてるよね。
普通、逆じゃん。
なんつーか名前に「美」て入ってる女子はたいてい美人じゃない、みたいな。
そう考えると、花とか実とかをめっちゃ上手に使って作品にするって、まさに名は体を……

 

て、フィクションかーい!!!
みたいな。

 

 

多分「こいつ何言ってんだ……?」状態だと思いますが

そんな方ほどぜひDVDを観てもらいたいです!